楽天(4755)は17年Q3決算は市場の期待を上回りました。
IFISのコンセンサスに対比で見ると、
- 売上高:6765億 (通期コンセンサス9200億)
- 営業利益:1202億(通期コンセンサス1306億)
- 経常利益:1108億(Q3コンセンサス963億)
- 四半期利益:726億(通期コンセンサス760億)
でした。
トップライン(売上高)の進捗は予想並みでしたが、利益の項目がこぞってコンセンサス対比上振れた進捗であることがわかります。
これはQ3にその他収益に計上された282億円が原因です。
この上振れはライドシェアリング事業に投資した有価証券の評価益を228億円計上したとのことです。
ライドシェアの主力はUberのライバルともされるLyft。Uberはタクシーに似たような、プロによる配車サービスを展開していますが、Lyftは行っていません。
Lyft紹介動画がありますが、タクシー的側面はプッシュせず、あくまでシェアリングエコノミーをアピールしています。
逆にこのライドシェアの上振れがなければ、その他の事業はコンセンサスとインライン、またはそれ以下の水準に伴っています。
本業の方は競争環境が激化していますし、以前のように倍々ゲームとはいかないようです。
市場の評価は最近軟調であり、この相場に乗り切れていません。